JR只見線は、福島県の会津若松駅から新潟県魚沼市の小出駅までを結ぶ、全長135.2kmのローカル線です。
只見川に沿って走る美しい車窓は「日本屈指の絶景路線」とも呼ばれ、四季折々の風景を楽しめることから、全国の鉄道ファンや旅行者を魅了しています。
しかし、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨により、橋梁の流失や線路の崩壊など甚大な被害を受け、会津川口駅~只見駅間(27.6km)は約11年にわたり不通となりました。
その間は代行バスによる輸送が続きましたが、多くの沿線住民や自治体の努力によって復旧工事が進められ、2022年10月1日、ついに全線で運転を再開。廃線の危機を乗り越え、奇跡の復活を遂げた路線としても知られています。
今回は、そんなJR只見線の全区間を実際に乗車してきました。
会津若松駅から小出駅まで約4時間半の旅では、只見川に架かる橋梁や深い山々、のどかな集落など、ここでしか見られない絶景が次々と現れます。
まさに、絶景路線・秘境路線です。
本記事では、全区間乗車ならではの車窓や見どころ、乗車時の注意点などを、実体験を交えながら詳しくレポートしています。
只見線を、全区間走る列車は、一日に3便しかありません。
会津若松駅でみると、早朝6時過ぎの便、13時過ぎの便、夕方の便です。
私が乗ったのは、13:05会津若松発、17:47分小出駅着の普通列車です。
乗車する前日に、会津若松駅にある観光案内所で只見線について聞いていた通り、なんと、お昼の便は2両編成です。
ちなみに、全区間走破する残りの便は安定の1両編成だそうです。
列車は、会津鉄道の12:48分発の普通列車の後に入ってきました。なので、入線時刻は12:52分くらいです。

私は母と2人で乗車するので、万が一にも席が取れないことがあってはいけないので、早々に並んでいました。
この日はド平日だったのですが、入線時刻には、結構人が居ました。
人数は10人ほどでしたが、旅行会社の「只見線に乗ろう」的なツアーの人もいました。
ド平日にもかかわらず、40人くらいはいたんではないでしょうか?1両だったら、席のほとんどが埋まるレベルです。2両でよかった~
私は、一番前に並んでいたので、難なく一人ずつの対面シートを確保することができました。
発車前に車内の探検です。
車内の説明を簡単にすると、進行方向に向かって右側に4人用ボックス席があり、左側に2人用対面シートがあります。
あと、プラスしてロングシートが両側にあります。

トイレは1両につき一つずつありましたが、片方は立派な様式トイレでしたが、もう片方は、狭い和式トイレでした。
紙もありますし、手洗いもありました。


それと、一番前に立てば、前面展望も望むことができます。只見線の前面展望は川を渡る橋の時なんか最高です。
ということで、会津若松駅を出発しました。
隣の七日町駅(なぬかまちと読みます)でも、数人乗ってきました。
私は、飲み鉄なので、さっそく会津若松駅のコンビニで売っていた駅弁を広げます。
テーブルはないので膝の上になるのですが、窓枠に缶ビールを置けるくらいの幅があったので、助かりました。
会津若松駅を出て、会津坂下駅までは町中?を走ります。秘境感は0です。
しかし、そこから先、列車は急坂を上ってきます。一気に、秘境路線感が出てきました。
最初の塔寺駅も秘境駅ではないでしょうか?
そこから先は、素晴らしい景色が続きます。只見川に沿って走る区間が多いので最高です。
全体を乗り通しての感想ですが、4人用ボックスシート側の方が、川の景色を眺めれる区間が長いと思います。
しばらく乗っていて、驚きの光景が広がりました。
会津柳津駅で、めっちゃ人(50人くらい、外国人が約半分)が乗り込んできました。想定外です。
何がこの駅に?と思って調べてみたら、会津柳津は、福満虚空藏菩薩圓藏寺や赤べこの里として知られる観光地らしいです。
また、この先には只見線最大の見どころである第一只見川橋梁をはじめとする絶景区間が続くため、この区間だけを楽しむ旅行者も少なくないそうです。
日本国内だけでなく海外でも人気が高まっている只見線の魅力を、車内の様子からも実感しました。
そして、列車は、いよいよ第一只見川橋梁を渡ります。
なんと、スピードを落としてくれました。
天気は、いまいちだったんですが、撮影している人はいました。
ついでなんですが、今にも雨が降りそうな(会津川口駅くらいから弱雨となりました)天気が幸いして、水墨画とも表現されることもある只見線からの車窓を楽しめました。
風もなかったので、最高の一枚も撮れました。

晴れた日は最高かもしれませんが、雨が降りそうなくらいの曇りの日も最高だと思います。
ちなみに、只見線全体でも、数か所スピードを落としてくれる個所があります。観光列車でもないのにすばらしい心遣いですね!
そうこうしているうちに、31分という長い停車時間がある会津川口駅に着きました。
もちろん、列車を降りて、町を散策しに行きます。
駅自体はなかなか立派で、郵便局なんかも併設されています。

駅に売店もあり、出発時間直前に、地元のアイスを買いました。列車で食べるアイスって最高なんですよね!
町の方ですが、谷に広がる集落といった感じです。コンビニやスーパーがあるというのからほど遠い山の中です。
国道を挟んだ駅の向かいには、カンケベーカリーというパン屋さん?があり、ソフトクリームが人気だそうです。
実際、停車時間を利用して、乗客が数人ソフトクリームを買いに来ていました。
それにしても、会津川口駅は、只見川のすぐ横にあるんですね。

で、発車です。
だんだんと深くなる山と川を眺めながら、只見駅に到着しました。
この駅でも10分停車時間があるので、軽く駅前に出ます。
会津川口を違って、駅前が開けていますが、正直、駅前には魅力的なものは見当たりませんでした。
会津川口駅前の方が、楽しい時間を過ごせると思います。
只見駅を発車すると、県境の長いトンネルを通過し、新潟県に入ります。
次の大白川駅までは、30分以上かかります。
以前は、田子倉という駅があったのですが、今は、跡しかありません。
大白川を過ぎても、しばらくは川沿いを走ります。ですが、福島県内の絶景という感じではないです。
そして、だんだんと、平坦な区間になり、終点の小出駅に到着しました。
なお、小出駅からの上越線の乗り継ぎは、基本的に全く考慮されていない感がすごく、待ち時間が結構ありました。
JR只見線を乗り通してみての感想ですが、すばらしいの一言につきます。
4時間半を超える乗車時間はあっという間でした。
超おすすめできます。
で、これから只見線を乗車したい人へのアドバイスですが、インバウンドまでもが乗車する人気路線に徐々になってきています。
青春18切符シーズンは、結構混むことが予想されます。
なので、ロングシート以外の席を取りたいなら、始発駅で20分以上前に並んでおくことをおすすめします。途中駅からだと立つかもしれません。
それと、停車時間がある駅があるんですが、飲み物と食べ物は買ってから乗車したほうが、より楽しめると思います。
以上、只見線全区間乗車レポートでした。
ほんと、廃線にならなくてよかった。
というか、そのうち、観光列車も走る五能線のような人気路線になるんではないでしょうか。
2026年6月上旬